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デジタルアートで障害や病気のリハビリを遊びに変える「デジリハ」

3 「デジリハ」活用で起きた変化。特別支援学校の生徒と発達障害児の事例

「デジリハ」利用者の変化について教えてください。

仲村:まず、特別支援学校の生徒Aさんが「デジリハ」を利用した事例を紹介します。身体障害のあるAさんは、体の動きを滑らかにするリハビリとして、もぐらたたきのように動く忍者を発見してタッチするアプリ「忍者DE ドロン」を利用しました。このアプリを始めた頃のAさんは、忍者の発見に時間がかかり、動作もぎこちなかったのですが、半年以上続けると、忍者を発見する時間を大幅に短縮し、動作もスムーズになりました。

次に、発達障害児Bさんの事例を紹介します。動く物体を目で追うことが苦手だったBさんには、「デジリハ」と視線入力センサーを連携させてパソコンの画面に現れる物体を視線で捉えて捕まえる射的ゲームのようなアプリを、放課後等デイサービスの療育に取り入れました。このアプリを1回10分、週2回続けた結果、Bさんは動く物体を目でスムーズに追えるようになり、生活の中での困りごとも軽減傾向になりました。

この2人の変化に共通するのは、飽きずに継続できた点です。裏を返すと「飽きたら続かない」ということになります。そのため、反復系のリハビリに向いている「デジリハ」にアプリを豊富に用意しています。また、リハビリの支援者がどのようなアプリが適しているか悩まないように、様々な工夫をしています。例えば、「デジリハ」の効果的な使い方について学べる機会「デジリハアカデミー」や、支援者や保護者たちがアイデアを共有するユーザーミーティングを開催するなど、フォローアップを手厚くしています。

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