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デジタルアートで障害や病気のリハビリを遊びに変える「デジリハ」

2 「デジリハ」誕生のきっかけは、難病を抱える「まこちゃん」

「デジリハ」が誕生したきっかけについて教えてください。

仲村:福山型先天性筋ジストロフィーという難病を抱えている創業メンバーの加藤さくらの娘さん「まこちゃん」の存在がきっかけです。この難病は次第に筋肉が弱くなってしまい、将来的には呼吸や飲み込みなどの身体機能にまで影響が出る可能性があります。そのため、幼少期からリハビリすることが必要です。

しかし、「まこちゃん」にとってリハビリは楽しいものではありませんでした。特に福山型先天性筋ジストロフィーはリハビリで改善する部分はあるものの、現在完治する治療法がないため、病状を悪化させないように状態を維持するためのリハビリをすることが多いです。そのため、モチベーションにつながり難いと言えます。

加藤は、子どもが苦痛を感じないで良い効果を得ることができるリハビリを模索していて、現在当社代表である岡勇樹に相談しました。岡は、医療や福祉の専門性と難病や障害の当事者性を活かしたコンテンツづくりを行うNPO法人Ubdobe(ウブドベ)の代表理事を務めています。岡も加藤と同じような課題を感じていて、二人の思いが一致したことから、デジタルアートを活用したプロジェクトが発足しました。

このプロジェクトに、デジタルアートやアプリを開発するクリエイターはもちろんのこと、理学療法士、作業療法士、社会福祉士、看護師など医療福祉に関わるメンバーが参画しました。障害のある当事者やリハビリのことをよく理解しているメンバーが集い、プロジェクトを推進してきた点は特徴だと思います。

仲村さん自身も理学療法士の資格保有者

仲村さん自身も理学療法士の資格保有者

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