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デジタルアートで障害や病気のリハビリを遊びに変える「デジリハ」

1 デジタルアートとセンサーで「楽しいリハビリ」を実現

「デジリハ」について教えてください。

仲村佳奈子さん(以下、仲村):「デジリハ」は、デジタルアートとセンサーを活用したアプリを通じて、主に身体障害や発達障害のある児童が主体的にリハビリに取り組めるように支援するツールです。2021年から「デジリハ」の提供を開始して以降、特別支援学校や放課後等デイサービス、リハビリ専門病院など幅広い施設や医療機関で導入されています。

ゲーム感覚で遊べるアプリで、リハビリに取り組む子どもたちのワクワクする気持ちを引き出して、リハビリを促進するための工夫を施しています。指先の動きを促すもの、数字の理解など認知機能にアプローチするものなど、リハビリを必要とする部位ごとに幅広いアプリを用意しています。センサーを購入していただきますが、アプリの利用料金は毎月定額払い、アプリは使い放題です。

アプリ(一部)の一覧

アプリ(一部)の一覧

リハビリは体の機能を維持・向上させるために必要なものです。しかし、リハビリの多くは単調で、ときには苦痛を伴うため、子どものモチベーションを維持することが難しいという課題がありました。そこで、エンタメのように楽しみながら取り組めるリハビリを創り出せないかということで、同じ志を持つ障害児を育てる保護者、理学療法士や作業療法士などのメンバーが集まってデジリハを考案しました。

「デジリハ」の活用にはパソコンとセンサーが必要です。視線の動きを捉えるセンサーや手の骨格推定をするセンサー、四肢の動きを検知する加速度センサーなどを用いて運動を検知し、有線やBluetoothなどで接続し、データをパソコンに送信します。それにより、例えば、パソコンに動物のデジタルアートが表示されたとき、それをじっと見続けたり、手で掴んだりする動作をセンサーが捉えることで、動物を捕まえたことになります。現在、5種類のセンサーが連携可能です。プレイ環境には複数の選択肢があり、パソコンの画面上でプレイする方法や、大きな壁に映して直接触れてプレイする方法があります。使用環境やお子さんの特性に応じて、最適なプレイ環境を選べます。

「デジリハ」で活用するセンサーの一つ「Moffバンド」、手の動きを検出する

「デジリハ」で活用するセンサーの一つ「Moffバンド」、手の動きを検出する

「デジリハ」を使ってリハビリしている様子

「デジリハ」を使ってリハビリしている様子

壁などに画面を映し出すこともできる

壁などに画面を映し出すこともできる

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