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「読むトレGO!」を使えば、ディスレクシアの子どもたちが自分の所属学年の学習内容に追いつけるということでしょうか?
脇坂:いえ、残念ながらそうではありません。どちらかというと、学び直しの機会を提供することに主眼を置いています。ディスレクシアを抱える子どもは、小学1年生で学ぶ内容を置き去りにしたまま進級していることも少なくありません。留年可能であれば、もう1年じっくり学ぶことができるのですが、日本の学校制度の中ではそうはいきません。どんどん先に授業が進んでしまって、学び直しの機会がすっぽり抜け落ちています。
だからこそ「読むトレGO!」では、発達障害の第一人者である平岩幹男医学博士にもご意見をいただきながら、何年生になっても学び直しができる構成にすることを意識しました。ひらがな、カタカナ、漢字と学習を進め、漢字は画数の少ないものから学べるようにしています。小学5年生の漢字まで読めるようになれば、新聞を難なく読むことができ、日常生活でも大きな支障は出ないはずです。ディスレクシアの子どもが、自分の特性を生かしながら将来社会で活躍できる日を迎えられたら本望です。