サイトマップ - ヘルプ - お問い合わせ
 
 
現在位置: トップページ > トピック記事 > 高齢者・障害者支援サービス・取組 > ICTで高齢者の認知機能低下を阻止する「オンライン通いの場アプリ」(3/4)

ICTで高齢者の認知機能低下を阻止する「オンライン通いの場アプリ」

3  「オンライン通いの場アプリ」の活用は認知症予防も期待される

「通いの場」の機能を補完するものとして、スマートフォンアプリは、他のツールよりも利点があるということでしょうか。

島田:はい、そのように考えています。私はできるだけ早い段階で、全ての高齢者の方々にスマートフォンを保有していただきたいと思っています。それによって、アプリの利用による健康促進もスマートフォン上の通知などで、日常的に意識できるようになります。また、アプリの利用により健康情報の一元的なデータ管理もできるようになります。もちろんそれは利用者本人の希望があればということですが、健康情報を集約することで、異常が出る前の早い段階で、さまざまな対策を講じることができるはずです。また、行政からの連絡も手紙やダイレクトメールではなく、アプリを経由させることで経済的なコスト削減にもつながります。

健康リスクの把握だけではなく、ソリューションとして、またコミュニケーションを取るためのツールとしても使えるので、あらゆる面で利得があります。ですから、できるだけ早い段階でスマートフォンを使っていただきたいと思っています。そのためにも、単に連絡を取るコミュニケーション端末としてだけではなく、高齢者の方々に使いたいと思っていただけるようなアプリを開発することが重要だと考えています。

「オンライン通いの場アプリ」は認知症予防に関する研究対象にもなっているということですが、どのような研究なのでしょうか?

島田:3500名にご参加いただき、半数が「オンライン通いの場アプリ」を使用、残り半数は使用せず、全員に使用前・中間・使用後で認知機能検査を受けていただきます。それにより、仮にアプリを使っていた群の方が認知機能の保持または向上が認められ、使わなかった群が若干落ちているとしたら、アプリが認知症予防に寄与したと考えられます。このように、アプリの使用意義を裏付ける研究をしています。


ページの先頭に戻る

前へ 目次へ 次へ