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双方向のオンライン授業に挑戦した、福岡市立今津特別支援学校の取り組み

2 オンラインであっても「双方向授業」であることが大切

具体的に、どのような計画だったのでしょうか。

福島:当初、自宅で過ごしている子どもたちと職員を繋ぎたいと考え、全校合同の朝の会のようなかたちで、1日1回はオンラインで繋ぐという計画を立てました。しかし、出席確認と現状報告だけでは、子どもは受け身でしかなく、オンライン授業は名ばかりになってしまい、顔を見ながらの電話連絡となんら変わりません。そこで、各教員に「子どもからの発信が返ってくる、双方向になるような授業内容を考えてみてもらえないか」と提案しました。

すると、中学校の体育科と美術科、小学校の音楽科の教員、養護教諭が手を挙げてくれました。各々オンライン授業の構想があったようで、速やかに準備してくれました。その結果、クイズを取り入れたり、手近にあるモノで音楽演奏をしたり、色彩作品を作ったり、というアイデアが具現化されました。

「双方向」であることを大事にされたのですね。

福島:はい、そもそも授業というのは、先生が一方的に教えるものではありません。生徒たちが、先生からの提案や教科書などをもとに思考し、それを発表するというのが、授業の一連の流れです。それをオンライン化するわけですから、先生が発信する情報に対して、生徒がリアクションできないと意味がありません。

また、特別支援学校の生徒は非常にセンシティブな子が多いので、知らない先生が突然現れて呼び掛けても見向きもしないんです。逆に普段からよく知っていて、心を開いている先生になら、今まで見せたことないような表情を見せたり、発信をしてくれたりします。そのため、日頃から親しんでいる先生自身が、生徒にどんなコンテンツを提供するべきかを考えて、実践することが大事だと考えています。

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