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重度障害者雇用の可能性を切り拓くOKIワークウェルの「出前授業」・「遠隔職場実習」

2 身体障害者の在宅就労を可能にする独自のシステム「ワークウェルコミュニケータ」

遠隔職場実習では、どのようなツールを使われていますか?

堀口:当社が独自で開発した、テレワークを行うためのツール「ワークウェルコミュニケータ」を使用しています。インターネットを介したバーチャルなオフィスになりまして、マイクボタンをクリックすると入室している人と会話が可能になります。音声機能を優先しており、障害者でも使いやすいようなシンプルで操作性に優れた設計になっています。

対面とテレワーク、それぞれコミュニケーションにおける違いはどのような部分だと思われますか?

堀口:対面では相手の表情を見て伝わっているかどうかすぐ分かります。かたやテレワークでは、表情が分からないため、伝えたいことがきちんと伝わっているか表情から確認できないという難点があります。そのため、テレワークでは話し手、受け手ともに言葉でしっかり確認を取ることが重要です。テレワークは対面のコミュニケーションよりも、より気を使う必要があると思います。

使いやすさを重視したテレワーク向けのツール「ワークウェルコミュニケータ」
使いやすさを重視したテレワーク向けのツール「ワークウェルコミュニケータ」

テレワークが浸透することで、障害がある人の可能性がますます広がりますね。

堀口:そうですね。障害があると、本人も家族も自立して働くことができないと決めつけていることが多いです。私たちはそうした固定観念を払拭するような取り組みを展開してきました。ちなみに、当社社員の中には、「税金を払えることができて嬉しい」という人がいます。この言葉を聞いたとき、社会に参画できることで得られた「働く喜び」について考えさせられました。そうした喜びを感じられる人が増えるように、これからも働きやすい環境を整えていきたいと思っています。そして、個人が秘めているポテンシャルを引き出し、障害があっても働く喜びを感じられる社会を実現させたいです。

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