スマートフォンの需要が高まる昨今、タッチパネル上で、点字の「点」に対応する位置を一筆書きでなぞって文字を入力することができる「IPPITSU」(一筆)や、スマートフォンの基本操作であるタップ、フリックなどを用いて点字の形のイメージで点字を打ち込むことで、文字入力が可能となる「スマート点字」などのAndroidアプリに注目が集まっています。
点字は、6点よりなる文字であると同時に、6bitの情報交換用符号でもあることが、その文字としての本質です。この究極的に単純な文字であることにより、点字が単に障害者用の文字であるということでなく、健常者の新たな文字入力や文字表示の手段になる可能性があります。
この「IPPITSU」「IPPITSU 8/2R」「スマート点字」の開発を手掛けた、自身が視覚障がい者で60年以上点字を用いながら点字の研究を続けてきた77歳の長谷川貞夫さんに話を伺いました。なお、長谷川さんは、自身が視覚障がい者でありながら、更に聴覚も不自由な重複障がいである盲ろう者のために、自己資金の研究費で「ヘレンケラーホン」の開発も行なっています。
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社会福祉法人桜雲会理事 長谷川貞夫さん