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実用的な福祉ロボットのさきがけ
食事支援ロボット「マイスプーン」の開発(1/6)

1. 「マイスプーン」はどんなロボットですか

「マイスプーン」は、自分の力で食事ができない方に代わり、食事を自分のペースで食べられるよう支援するロボットです。利用者が「マイスプーン」を操作することで、専用の食事トレイに入れたご飯やおかず類を専用のスプーンとフォークでつかみ、利用者の口元まで運びます。短く切った麺類や豆腐、全がゆ、ゼリーなどのやわらかいものにも対応します。

「マイスプーン」は、本体と操作部分に分かれています。本体はベース部分、アーム部分、ハンド部分で構成され、ハンド部分に専用スプーンとフォークを取り付けて使用します。本体のサイズは、幅28cm、奥行37cm、高さは約25cm、重量は6kgなので、一般家庭で無理なく使用できる製品です。

ロボットの操作モードは手動モード、半自動モード、自動モードの3種類から選択します。手動モードは、食事トレイの区画の選択や食物をつかむなどの一連の操作をユーザー自身が行ない、最も自由に食物を選ぶことができます。半自動モードは区画だけを選択し、その後の操作はロボットが自動で行ないます。自動モードは、スイッチボタンを押す毎に一口ずつ、設定された順番にアームが自動的に移動して食物を選択し、口元へと運ぶモードです。口元の位置については、あらかじめ設定しておきます。

ユーザーインターフェースは、障害の度合に応じて選びます。1)あごや手先を使って利用者が軽くタッチして操作する標準ジョイスティック、2)手が震えるなどの症状がある人には、しっかりとした動きにだけ反応する強化ジョイスティックと設定ボタン、3)重度な障害の方向けには、押しボタンスイッチの操作装置があります。

また、ジョイスティックの感度は、身体の状態に合わせて、低・中・高の3段階で切り替えることができます。
実際に「マイスプーン」を使い、食事をする場合、事前準備として、介助者やご家族は、料理は一口サイズに切り、4分割されている専用の食事トレイに盛りつけます。

準備を整えてから、利用者は、1)ジョイスティックを倒し、食べたい食物のある、お弁当箱の区画を選定します。すると、アーム部がゆっくりと動きはじめ、利用者の指示した区画へと移動します。2)食べたい食物の位置にスプーンとフォークを動かすと、3)スプーンですくった食べ物をフォークで押さえるようにしながら食事トレイの料理をつかみ上げ、口元まで運びます。スプーンに口が触れると、フォークがゆっくりと引っ込みます。

「マイスプーン」は、安全のための接触センサーを備えているので、万が一、衝突したときには人体に危害を加えないよう自動的に非常停止します。

マイスプーンの写真
※画像2 食事支援ロボット「マイスプーン」

強化ジョイスティックと設定ボタンの写真
※画像3 強化ジョイスティックと設定ボタン

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