支援の手段や方法に関して変化したことはありますか。
今井:コロナ禍をきっかけに、講座のオンライン化に踏み切りました。ICT救助隊の設立当初から、難病患者や支援者にICT機器を直接触って体験してもらうことをポリシーにしていたので、対面で行う講座にこだわっていました。
ICTの進化が速いため、なるべく新しい情報を届けたいと考えて、全国各地で定期的に講座を開催してきました。また、支援施設の職員など支援者の入れ替わりがあるので、なるべく手厚くフォローするためにも、対面で講座を開催することが重要だと思っていました。
ところが、コロナ禍の影響により現地で開催することが難しくなってしまいました。それまで、公民館などの施設で土日2日間、計10時間、開講していましたが、講座の開催方法をオンラインに移行することにしました。講義の内容別に細分化し、1回2時間程度の講座にまとめ直して配信したところ、受講生数に変動なくスムーズに開催することができました。
ICT救助隊の設立当初から活動に深く関わってきた今井さん