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近距離無線通信技術を活用した「ものタグ」で視覚障害者の物品識別をスムーズにする

2 iPhone7の発売がきっかけで「ものタグ」の開発に着手

「ものタグ」の開発経緯について教えてください。

星野:NFCは、ソニーとNXPセミコンダクターズ(旧フィリップスセミコンダクターズ)が共同開発したもので、2003年12月に国際標準規格となりました。その後、NFCを用いた「Suica」や「Edy」などの登場により、NFCは一気に日常生活の中に浸透しました。

それからしばらくして、視覚障害者の方から、「洋服の管理やコーディネートを楽にするテクノロジーはないだろうか」と相談を受けました。当時視覚障害者が使っていたiPhoneには、NFCタグから情報を読み取る機能が搭載されていませんでした。しかし、それから間もなくNFCを搭載したiPhone7が発売され、NFCタグを利用できるようになったのです。iPhone7の登場が「ものタグ」開発のきっかけにもなりました。

私はNFCの誕生初期から、NFCの可能性を感じていました。例えば、街のいたるところにNFCタグを取り付けて、個人がNFCを読み取る端末を持ち歩いたら、どのような世界になるのだろうと構想したこともあります。「ものタグ」を開発したことで、その構想に一歩近づいたような気持ちになりました。

「ものタグアプリ」の開発・運用のほか、大学や研究機関から情報処理に関する研究・開発を受託しているコネクトドット。現在、星野社長は京都大学工学部で講師としても活動

「ものタグアプリ」の開発・運用のほか、大学や研究機関から情報処理に関する研究・開発を受託しているコネクトドット。現在、星野社長は京都大学工学部で講師としても活動

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