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近距離無線通信技術を活用した「ものタグ」で視覚障害者の物品識別をスムーズにする

1 物品ごとに使い分けできる様々なタイプの「ものタグ」を開発

「ものタグ」の概要について教えてください。

星野寛社長(以下、星野):弊社コネクトドットが開発して販売を行っている「ものタグ」は、NFCタグと専用スマートフォンアプリで構成される物品識別ソリューションです。

NFC (Near Field Communication)とは、「おサイフケータイ」や「Suica」などの交通系ICカードで活用されている近距離無線通信技術のことです。NFCタグは、情報を保存および転送する小さなデバイスで、近距離無線通信技術を利用してパソコンやスマートフォンに情報を転送できる製品です。専用のアプリを起動させた状態でスマートフォンをNFCタグに近づけると、登録されている内容を読み上げます。登録できるデータは、音声で3分間程度の情報量になります。

「ものタグ」で用いているNFCタグは、シールタイプや衣類に取り付けできるタイプ、キーリング付きタイプなど、用途に応じて使い分けられるように複数用意しています。

例えば、CDの識別で用いる場合、まず「ものタグ」のNFCタグに歌手の名前とアルバム名を登録します。そのNFCタグをCDケースに装着し、必要なときにスマートフォンのアプリで読み取って速やかにCDの中身を把握できます。

CDだけではなく、衣服や詰め替え洗剤など、視覚障害者にとって識別が困難なものは多数ありますが、「ものタグ」を用いることで、その難しさを解消できます。物品に書かれた情報、形状や色を判別してテキストデータに変換するアプリなどを活用して、それらの情報をNFCタグに登録することも可能です。

「ものタグ」の使い方を説明した画像

「ものタグ」の使い方を説明した画像

「ものタグ」を貼った飲料自動販売機。購入ボタンの上の「ものタグ」を「ものタグアプリ」でスキャンすることで、購入ボタンに対応した商品の説明を聞くことができる。パブリックな物にタグを貼る場合、その物の管理者が貼る位置を決めて、「ものタグ」の利用者にホームページ等で通知するかたちで対応することも可能

「ものタグ」を貼った飲料自動販売機。購入ボタンの上の「ものタグ」を「ものタグアプリ」でスキャンすることで、購入ボタンに対応した商品の説明を聞くことができる。パブリックな物にタグを貼る場合、その物の管理者が貼る位置を決めて、「ものタグ」の利用者にホームページ等で通知するかたちで対応することも可能

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