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情報アクセシビリティを当たり前に。「ABEMA」のタスクフォースチームの想い

2 ミッションは社内にアクセシビリティの意識を浸透させること

タスクフォースでは、どのような活動をされたのでしょうか?

久保田翔太さん(以下、久保田):最初にアクセシビリティに精通した外部の専門家を招いて、視覚障害者の方がABEMAをどう使っているのかを知るところからはじめました。ご協力いただいた視覚障害者の方は、こちらがびっくりするくらいスムーズに使えていたんです。かねてよりABEMAを使っていただいていたようで、機能を知り尽くしている印象でした。同時に、他の視覚障害者の方が同じように使えるわけではないだろう、というのを感じました。そこで、まずは視覚障害者の方に使いやすいように改善することから着手しました。

たとえば、ABEMAには番組表とは別にトップページで「今日の総合ランキングTOP20」を表示しています。音声で読み上げができるように、ここに表示される番組のサムネイル画像に代替テキストを入れ、そのテキストを読み上げることで、何が表示されているのか分かるようにしました。また、コンテンツにも映像として字幕が組み込まれている「オープンキャプション」と、映像とは別に字幕を表示できる「クローズドキャプション」があります。オープンキャプションの場合は、映像に字幕が組み込まれているので、字幕をテキストとして読み上げることができません。またオープンキャプションは字幕の表示・非表示を切り替えられないため、字幕の表示について映像を見る人が決められません。そのため、クローズドキャプションに対応できたほうがいいのではないかという議論を重ねたこともありました。

ソフトウェア開発担当者で、ウェブアプリのアクセシビリティ向上の業務に注力している久保田翔太(くぼた・しょうた)さん
ソフトウェア開発担当者で、ウェブアプリのアクセシビリティ向上の業務に注力している久保田翔太(くぼた・しょうた)さん

芳賀亜矢子さん(以下、芳賀):私はUIデザイナーとして、当たり前のようにアクセシビリティをデザインに組み込みたいと思い、タスクフォースに参加しました。正直なところ、デザインチームは私を含めアクセシビリティの知識に乏しく、アクセシビリティへの意識が薄かったところが課題でした。そこで、タスクフォースでは、まずはデザインチーム全体の知識をアップデートすること、アクセシビリティの意識を浸透させることを目標にしました。たとえば、毎週デザインチームで書籍『デザイニングWebアクセシビリティ』を読み進めるという会を設けるなど、小さな取り組みを積み重ねました。エンジニアのメンバーも参加してくれたので、スピーディーに改善まで行えた箇所もあり、意識をすり合わせられたと思います。

デザイナーとしてアクセシビリティの改善に努めている芳賀亜矢子(はが・あやこ)さん
デザイナーとしてアクセシビリティの改善に努めている芳賀亜矢子(はが・あやこ)さん

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