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特別支援学校を対象にICT機器を活用した遠隔部活動指導を実施

4 障害や地域の壁を越えた遠隔部活動指導の実現を目指す

遠隔部活動指導の今後の展開についてお聞かせください。

松山:今後は、インクルーシブな遠隔部活指導を展開する予定です。このプログラムでは、障害のある子もそうでない子も、様々な地域の子たちが一緒にスポーツの指導を受けられることを目指していきます。例えば、都市部にいる指導者が、障害の有無に関係なく山間部や離島に住む生徒のスポーツを指導するプログラムを準備し、生徒同士が交流し合う場を創出する展開です。このような遠隔部活動のプログラムから、障害の有無や地域の違いに関係なく、全ての子どもたちが共にスポーツを楽しめる環境を作り上げたいと考えています。

最後にICTに期待することはありますか?

松山:ICT機器は遠隔部活動指導に不可欠であり、今後はアプリケーションの進化にも大きな期待を寄せています。例えば、今回活用した全てのツールをオールインワンにしたアプリケーションが開発されれば、より遠隔部活動の実践は簡易化されると思います。また、音によるコミュニケーションでわずかな遅延があることから、指示の伝達に遅れを少し感じることがあります。5Gが普及することにより、今後、映像や音声の遅延が気にならなくなり、一層リアルな遠隔指導が実現できることに期待します。

 

取材協力:
東京家政学院大学
取材日:
2023年10月

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