遠隔部活動指導の今後の展開についてお聞かせください。
松山:今後は、インクルーシブな遠隔部活指導を展開する予定です。このプログラムでは、障害のある子もそうでない子も、様々な地域の子たちが一緒にスポーツの指導を受けられることを目指していきます。例えば、都市部にいる指導者が、障害の有無に関係なく山間部や離島に住む生徒のスポーツを指導するプログラムを準備し、生徒同士が交流し合う場を創出する展開です。このような遠隔部活動のプログラムから、障害の有無や地域の違いに関係なく、全ての子どもたちが共にスポーツを楽しめる環境を作り上げたいと考えています。
最後にICTに期待することはありますか?
松山:ICT機器は遠隔部活動指導に不可欠であり、今後はアプリケーションの進化にも大きな期待を寄せています。例えば、今回活用した全てのツールをオールインワンにしたアプリケーションが開発されれば、より遠隔部活動の実践は簡易化されると思います。また、音によるコミュニケーションでわずかな遅延があることから、指示の伝達に遅れを少し感じることがあります。5Gが普及することにより、今後、映像や音声の遅延が気にならなくなり、一層リアルな遠隔指導が実現できることに期待します。