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ICTを活用した「フルーエントトーク」が吃音克服の新たな道を示す

2 吃音の改善を目指して構成された5段階の訓練メニュー

「フルーエントトーク」には、どのような訓練メニューが用意されているのでしょうか。

鈴木晃さん(以下、鈴木):吃音症状を重度から中軽度まで幅広く想定し、5段階の訓練メニューで構成しています。まず、「話す」土台となる「発声・発話」に関する基礎訓練は、ステップ1「母音、子音の練習」とステップ2「話しことばの練習」に分かれています。

ステップ1の「母音、子音の練習」で50音を1音ずつ発声する訓練を行い、ステップ2の「話しことばの練習」で話しことばのリズムやイントネーションを訓練します。口の使い方を花のイラストなどのイメージで表現したり、色の変化でリズムを視覚的に示したり、話し方を視覚的に把握できるように工夫しています。

ステップ1「母音、子音の練習」の動画のキャプチャ。「あ」の発話を開花の映像で示している

ステップ1「母音、子音の練習」の動画のキャプチャ。「あ」の発話を開花の映像で示している

次に、「発話のリズム、休止、間」を体得しながら自然に話す能力を身につける吃音訓練メニューとして、主に小児を対象としたステップ3「となえうたを活用した話しことばのリズミカルな訓練」、成人を対象としたステップ4「成人の日常生活を題材にした話しことばの訓練」、ステップ5「百人一首を題材にした五七五七七の詠み方の訓練」を用意しています。

これらの特徴は、独自の「リズムとなえうた」を活用している点です。日本語特有のイントネーションを含んだ話しことばをリズミカルに話せるように、訓練を通じて、自然な発声、自然な発話、流暢な話し方を身につける構成にしています。

営業を統括する鈴木晃さん

営業を統括する鈴木晃さん

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