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聴覚障害者の情報格差を手話と字幕で埋める「目で聴くテレビ」の挑戦

3 国会中継の手話通訳を要望する声もある

現在の「目で聴くテレビ」の利用者数や反響について教えてください。

重田:現在、IPTV「目で聴くテレビ」の利用者は約3,500人です。また、首都圏及び関西圏の地上波放送局で「目で聴くテレビ」を提供しており、その視聴者を合わせると、1週間で数万人の方に視聴していただいています。

この方々から、メールやFAXで感想をいただいています。また、ろう者関係のイベントに参加したときには、ダイレクトな反応があります。

その中で特に多い声は二つあります。一つは、リアルタイムの手話通訳がついていることで安心感を得られるという声です。第一言語を手話とする人たちにとって、手話通訳がいるだけで安心感が生まれ、テレビ番組を見るときに手話で情報を得られることが喜ばれています。

もう一つ印象的なものは、新型コロナ感染症の流行期に寄せられた声です。外出自粛が続く中、多くのろう者は手話で会話できる相手が減り、寂しさを感じていた中、「目で聴くテレビ」を見ることで元気が出たという声を多数いただきました。他にも、国会中継にリアルタイム手話通訳がつくようになることを期待したいという声も寄せられています。このような声をいただき、我々は「目で聴くテレビ」を提供し続ける意義を感じています。今後も番組を増やして、多くの人々に手話や字幕で情報を提供できるよう尽力したいです。

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