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では、「LASHIC」の機能について、詳しく教えていただけますでしょうか。
増田:まず、デバイスとしては室内空間センサー「LASHIC-room」があります。この「LASHIC-room」をWi-FiやLAN ケーブル、もしくはモバイル通信に接続すると、LASHICのアプリと連動してリアルタイムの情報をスマートフォンから確認することができます。 たとえば、赤外線センサーで熱源の動きを感知し、人間が動くとセンサーが感知する仕組みです。
もし一定時間以上、動作がない場合にアラートを出すことができます。その他、室温、湿度、照度がわかり、部屋の環境変化も感知することができるので、熱中症の危険アラートを出したり、朝カーテンを開けていつも照度が上がる時間帯に上がらないと通知を送ったりすることができます。置き型のセンサーなので、インテリアに馴染むよう、シンプルで違和感のないデザインにこだわりました。
また、センサーではありませんが、緊急時以外にも家族などが持つアプリに、ワンタッチで架電できる「LASHIC-call」も開発しました。
「LASHIC-room」(左)とワンタッチで電話を掛けられる「LASHIC-call」(右)
そして、もう一つが睡眠センサー「LASHIC-sleep」です。これは、マットレスの下に敷く薄型のセンサーで、動作をはじめ脈拍などをキャッチしてモニターし、ベッドの上に乗っている人の活動状況を計測します。
動作や脈拍を検知する睡眠センサー「LASHIC-sleep」
環境センサーの「LASHIC-room」と睡眠センサー「LASHIC-sleep」をセットで利用いただくことで、24時間のモニタリングが可能になるので、単身高齢者の見守りと自立を支援することにつながります。
さまざまなセンサーを搭載されているということで、リアルタイムで異常を把握できるのは、見守る方からしても安心ですね。
増田:そうですね。また、ご家族の見守りだけではなく、介護現場でも有効活用できるよう、「LASHIC-room」と「LASHIC-sleep」のデータを解析し、離床予測できる機能も開発しました。これにより入居者様の離床可能性が分かるので、定期的な見回りが不要になり、介護者の業務効率化につながります。