サイトマップ - ヘルプ - お問い合わせ
 
 
現在位置: トップページ > トピック記事 > 高齢者・障害者支援サービス・取組 > 視線だけで言葉を伝える 手足や発話が不自由な人を支援する『マイトビー I-15』(3/4)

視線だけで言葉を伝える 手足や発話が不自由な人を支援する『マイトビー I-15』

3 「自分のタイミングで気持ちを他人に伝えられるなんて、奇跡だ」

「気持ちの負担が小さいコミュニケーション・ツールにしたかった」と語る高橋さん
絵のついた大きなアイコンは、子どもにもわかりやすい

子どもから高齢者まで、使い方もゲームから仕事までと、マイトビーは非常に幅広い形で使われていますね。ユーザーからはどんな感想がありますか?

伊藤:「世界が変わった、広がった」という言葉を本当によくいただきます。
マイトビーを使うまでは意思疎通に「あいうえお表」や透明文字盤を使っていたというユーザーが大半。この方法は時間もかかるし、言葉がうまく伝わらないこともしばしばです。ですから、「マイトビーのおかげでコミュニケーションがずっと簡単にできるようになった」と多くの人に言われます。
ある人の「自分のタイミングで気持ちを他人に伝えられるなんて、奇跡だ」という言葉は印象的でした。

多くの人が、自分の気持ちを伝えられないもどかしさで苦しんでいるのですね。

伊藤:「マイトビーで外の世界とコミュニケーションできるならば、呼吸器を付けて生き続けることに決めた」という手紙を送ってくださった人もいました。 というのも、病気が進行して自発呼吸ができなくなった人は呼吸器を付ける必要がありますが、呼吸器は自分の力で外せません。呼吸器の装着は重大な決断なのです。そんな中で、手紙をくれた方にとっては、マイトビーで気持ちを伝えられる可能性が生きる希望にもつながったのだと思います。製品を扱う人間としてこれほどうれしいことはありません。

ページの先頭に戻る

前へ 目次へ 次へ