今後この「Braille Neue」を別のサービスに展開していくことなどはお考えでしょうか。
今、視覚障害者の方と晴眼者の方が一緒に楽しめる絵本を開発中です。
きっかけは、視覚障害のあるお子さんを持つお母さんからの、「子供と一緒に絵本が読めるようになると嬉しい」というメッセージでした。お母さんたちは読み聞かせのために絵本に点字のシールを貼ったりしているらしいのですが、「Braille Neue」なら、お子さんと同じ視点で読み聞かせができます。
目が見えないお子さんと一緒の世界を感じられる、素敵な体験になりそうですね。
視覚障害児向けの絵本として、「触図」というものは存在しているんですが、実際触ってみると正確に絵が捉えられないことも多いという意見もお聞きしたので、できるだけイラストはシンプルなものを使用し、見た目の美しさよりも迷路や手触りの違うパーツ探しなどを中心に「触ることの楽しさ」を感じられるゲームブックのような絵本を目指しています。
「Braille Neue」のカナ文字に合わせて、絵本のテーマはロボット
すでに複数の施設で導入が始まっているそうですが、利用者の反響はいかがでしょうか。
絵本に限らず、(視覚障害の方が)見えないものを触れる、(晴眼者の方が)触れないものを触れる、をテーマにして今後もモノづくりをしていきたいなと思っています。
例えば、水族館は基本見るものですが、サメ肌や鱗の触りごこちは感じることができる。星座も触れませんが、形にすれば手元で感じることができます。
そんな風に、見える見えないに関わらず、どんな人にも感動が生まれるものって、素敵だと思うんです。