近年、地震や異常気象による大雨でのがけ崩れなどの土砂災害、洪水が多発しています。災害発生時に避難命令や避難経路などを的確、かつ迅速に住民に伝えるのは命を守るために極めて大切なことです。しかし、聴覚が不自由な人にとっては、音声によるこうした情報は伝わりにくくなっています。情報機器メーカーのセイコーエプソン株式会社が開発したスマートグラス「MOVERIO(モベリオ)BT-100」を使った共同実証実験では、災害時に聴覚障がい者をサポートする手段としての機器の有効性が確認されています。MOVERIOの仕組み、実験の状況、災害時以外でのサポートの可能性などについて、事業推進・開発の責任者であるセイコーエプソンのビジュアルプロダクツ事業部HMD事業推進部の津田敦也部長に話を伺いました。
セイコーエプソンHMD事業推進部長の津田敦也さん