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現在位置: トップページ > トピック記事 > 高齢者・障害者支援サービス・取組 > 難病者や重度障害者のコミュニケーションを支援するICT救助隊(4/5)

話し言葉で意思を伝えるのが苦手な人に向けた「DropTalk」(ドロップトーク)の開発(4/5)

4 工夫したポイント

 ドロップトークは、教育現場で使われてきた従来のVOCA機器と同じような使い勝手になるように工夫しました。従来から使われているVOCA機器は、ボタンがいくつか並んでいて、押すと音がなるという単純な仕組みです。ただし、音を切り替えるときや、1ページに9個並んでいるボタンを2個だけにするなどの変更をするときには、一度カバーを外してボタンを入れ替えて、再びはめて、裏側についているスイッチボタンでページ切り替えをするといった作業が必要です。押せば鳴るので、使う側は分かりやすいのですが、設定する側にとっては、少し手間がかかる作業がありました。

 ドロップトークは、簡単にシンボルの数を切り替えたり、必要な視覚シンボルを追加したりすることができます。従来のVOCAを使っている特別支援学校の先生たちにドロップトークが抵抗感なく受け入れられているのは、今まで使っていたVOCAと見た目の操作が変わらない上に、児童や生徒に渡すまでの準備段階がとても楽になった点にあると思います。使う人の状況にあわせて視覚シンボルを用意しておけば、家族も、教員も助かります。みんなで使えると、周囲の負担の軽減になります。

 ドロップトークの開発で大切にしたのは、あらかじめ入っている音声の品質です。子どもたちが使う環境はにぎやかなので、最大の音量にしても音が割れないような、よい音声を追求しました。

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