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現在位置: トップページ > トピック記事 > 高齢者・障害者支援サービス・取組 > 在宅就業の障害者に仕事を提供

在宅就業の障害者に多くの仕事の提供ができる
バリアフリーな社会に(3/5)

3. イメージ分割システムについておしえてください

在宅入力で使用しているのは、インターネットを利用したイメージデータ入力専用のソフトです。カードや保険などの申込書は手書きで記入されます。手書きされた申込書は個人情報の塊です。それをスキャナーで読み取り、読み取った結果(イメージ)を姓名、住所、電話番号など項目ごとに分割します。そして分割されたデータをインターネット経由で在宅障害者へと配信します。在宅障害者は、画面のイメージを見ながらデータ入力を行ないます。入力されたデータは再びインターネット経由でワークスネット社へ送り返され分割された項目を元のイメージの申込書のように結合を行ないます。(図1)

一枚の個人情報の塊の申込書も項目別に分割することにより、分割された断片からは個人情報が特定できないという良さがあります。これによって外部に委託しても情報漏えいを未然に防げるわけです。個人情報を一括して送って入力するわけではないので、外部に情報が漏れたりするリスクはありません。
また、分割したデータから生年月日や電話番号など数字だけの項目などを集めて入力画面(図2)を作ればパソコンの数字キーだけの操作で作業ができます。


【図1の内容】
※図1 イメージ分割とデータ結合のイメージ


【図2の内容】
※図2 入力画面の例

仕事の流れですが、朝入ってきた仕事は当日の午後3時までに納品、午後3時以降に入った仕事は翌日午前中に納品と決まっています。データ入力の仕事で重要なことは正確であることと納期どおりに納品することです。在宅就業者が朝パソコンをパワーオンして「何かありますか?」と問いかけると、「こういう仕事がありますよ」と画面に出るので、やるかどうかを意思表示します。1件いくらの作業対価も画面に出ます。業務によって異なりますがベリファイができる、できないなどスキルによって作業対価に反映されます。

サーバー上に入力業務用の仕事のボックスがあり、それぞれのバラバラのスキルを持った人がいっせいに仕事を取りにいく方法で仕事を分担しています。ですから競争になります。

障害者の中には、中指1本だけで入力している人もいます。仕事のペースは障害の度合いによって変わります。就業時間が月にたった35時間しかできない、平均時給117円しかいかない方もいます。また、ある方は精神障害があるのですが、時給678円になるくらい仕事をされています。8万円/月の報酬を得られた実績もあります。

40歳前の男性で重度の障害のある方ですが、ご自身の手で報酬を得たのは初めての経験だったということで、全身に喜びを表しておられました。

受け取る報酬の額ではなくて、やはり自分の手で作業して社会参加ができることに喜びや意義を感じておられるのだと思います。

この仕事で入力するために使うソフトは、開発元の親会社から買って、皆さんにお貸ししているわけですから、ソフト使用料を報酬から差し引かせてもらっています。1万円の仕事で500円いただく形で、最高額は2千5百円にしています。

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