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横浜市立盲学校のICT(情報通信技術)教育の取り組み(4/6)

4. 視覚代替手段として、さらにそれを超えた情報通信機器の利用

あんだーまうす君 あんだーらいん君
http://www.cs.k.tsukuba-tech.ac.jp/labo/koba/software/umous.html

視野狭窄のある弱視のある人には、画面拡大装置が必要です。そのためマウスポインタを見つけやすく、字を読みやすくする支援ソフトを使っています。「あんだーらいん君」は、筑波技術大学の小林先生が開発したものです。

読書支援システム「よみとも」

1999年から2002年にかけて旧通商産業省が行ったOCRを使った読書支援システムよみともの実証実験に参加しました。開発には、同校の元教諭新城直先生がプロジェクトリーダーとして実施しました。

よみともは、読む、書く、拡大読書する、点字を読み取り墨字文に訳す、印刷するという5つの役を一人で簡単に行えるように工夫したソフトウェアです。コンピュータに接続したスキャナに本やプリントを置くと音声で読み上げ、その内容をテキストデータとして保存します。点訳ソフトウェアにかければ点字化して、点字ディスプレイに出力したり、印刷することも可能です。

スピーチオ

スピーチオは、ワープロや印刷物に付けられた18mm四方のコードを音声で読み上げる装置です。高齢者視覚障害者が同じ情報を得ることができる「紙情報のユニバーサルデザイン」といえます。SPコードには最大800文字までのデータを記録させることができ、スピーチオをコンピュータに接続すればテキストにもなります。点字や拡大読書機、録音テープに変わるコミュニケーションツールとして注目されています。視覚障害者の給付対象品になりました。スピーチオの開発、販売元は栢A済堂ですが、当校では経済産業省が行った開発実証実験(2002年)にも協力参加しました。

スピーチオ<の写真
※SPコードを音声で読み上げるスピーチオ

らくらくホン

当校有志が、発売当初から開発に協力してヒット商品となったのは、NTTドコモのらくらくホンです。文字を拡大して読めるだけでなく、音声で電話帳を呼び出したり、メールの内容を音声で読み上げてくれる機能がついているので、障害のある人だけでなく、高齢者や若者にも人気の機種になっています。現在機能も充実して700万台も売り上げているようです。やっと詳細読みにも対応して視覚障害者の方でもメールが使えるようになりました。携帯電話は、視覚障害の方には生活する上での必須アイテムになっています。

ユビキタス・ラジオ

ユビキタス・ラジオは、主にインターネット上のニュースを朗読してくれるラジオです。頻繁に更新されるWeb上のニュースをダウンロードして、あとは自分が好きなときに聞くという方式です。この開発にも協力しました。当校では新聞のニュースや盲学校図書館情報などをNET配信しているユビキタス・ラジオを図書館で貸し出しています。

ユビキタスラジオの写真
※ユビキタスラジオ

その他WEBのアクセシビリティ「みんなのウェブ」(総務省2001年〜)など多数のプロジェクトに参加しています。

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