「拡大教科書製作支援」は、1989年に神奈川県内の営業所でスタートしました。その後、1994年に全国へ支援を拡大。多くの拡大教科書製作のボランティアグループや弱視児童・生徒の保護者の皆様にカラー複写機・複合機をご利用いただいております。
現在は、小・中学校の全ての教科書について教科書出版社が製作する「標準拡大教科書」が供給されることになりましたが、支援開始当初は、ボランティアの方が拡大コピーした図やイラストを切り貼りし、文字も手書きで製作した拡大教科書が多く提供されていました。そして、パソコンの普及とともに、ボランティア団体での製作方法も、パソコンで文字を打ち、図のレイアウトまでして、それを複合機でプリント出力することが多くなっています。昔ながらの手書きの手法で製作されている方も、教科書原本(紙)から写真等をコピーすると画質が良くないため、最近では、文部科学省から提供される「教科書デジタルデータ」をプリント出力したものを切り貼りする方法で作業を行うことが増えているようです。
「標準拡大教科書」では対応できない弱視のお子さんたちも少なくはないため、今後も、プライベートサービスとしてのボランティア団体の活動が不可欠です。このようなボランティア活動に対して、環境の変化に対応した製作支援を今後も行ってまいりたいと思っています。