ナビゲーションをスキップ

サイトマップ - ヘルプ - お問い合わせ
 
 
現在位置: トップページ > トピック記事 > 情報バリアフリー全般 > 「共遊玩具」というユニバーサルデザイン

一人でも多くの子どもたちが楽しめるおもちゃを
〜「共遊玩具」というユニバーサルデザイン〜(5/5)

5. 今後「共遊玩具」の展開で期待することは

共遊玩具の活動は、タカラトミーだけでなく、業界全体で行っている取り組みです。私は、各参加メーカーの代表者が集まってこの活動を推進する、日本玩具協会の「共遊玩具推進部会」でリーダーを務めています。そこではメーカーの壁を超え、共遊玩具の総合カタログを作ったり、展示会をしたり、ノウハウの事例集を作って開発促進のためのセミナーを実施するなど、異なるメーカーが協力しあって、さまざまな活動をしています。

共遊玩具の発展のために必要なこと。まずは、メーカーと開発担当者が、障害のある子どもたちの存在に気づくこと。世の中にはさまざまな人がいて、自分たちが作ったモノには、様々な人が使う可能性があるということ、自分と同じような人たちばかりではなく、いろいろな人がおもちゃを買って、楽しく使いたいと思っているんだと、知ることが大切だと思います。そして、それを形にできるような環境があること。コストを掛けなくてもできること、またコストを掛けてもそれ以上に大きな報いにつながる場合もたくさんあるはずです。そして、おもちゃを買う立場にある方たちには、ぜひ「一人でも多くの子どもたちが楽しめるように工夫されたおもちゃ」の存在や価値を知り、応援していただけたらうれしいです。

以前は、障害のある子どもたちは、障害児のための学校に通うのが普通でした。今は、障害のある子どもたちも、障害のない子どもたちと一緒の場所で学んだり、遊んだりしています。一人でも多くの子どもたちが楽しめるおもちゃ、障害の有無を超え、一緒に楽しく遊べるおもちゃは、今後ますます求められていくことになるでしょう。そんなおもちゃで共に楽しく遊んだ子どもたちが、みんなで共に生きられる社会をつくり、担っていってくれたらと願っています。

取材日:
2009年11月30日
取材協力:
株式会社タカラトミー 社長室 共用品推進課 係長 高橋玲子さん
取材者:
独立行政法人 情報通信研究機構 情報通信振興部門 バリアフリーサイト

ページの先頭に戻る

前へ 目次へ

 

以下は、このページの奥付です