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一人でも多くの子どもたちが楽しめるおもちゃを
〜「共遊玩具」というユニバーサルデザイン〜(2/5)

2. 「共遊玩具」が生まれた経緯を教えてください(その2)

まずは、一般向けに売るおもちゃへの工夫ということで、スイッチのONの側に小さな突起をつけることから始めました。ところが、それにも問題がありました。例えば、トミーがONの方に突起をつけても、他のメーカーがOFFの方に突起をつけてしまったとしたら、どうでしょう。消費者は混乱してしまい、しるしがついていること自体に意味がなくなってしまいます。

そこでトミーは、この取り組みを自社だけで行うのではなく、業界でまとまってできないものだろうかと、日本玩具協会に提案しました。他のメーカーもこれに賛成し、1990年3月、日本玩具協会に「小さな凸」実行委員会(現在は「共遊玩具」推進部会に改名)が発足。以降は、日本玩具協会が中心となり、共遊玩具の普及、推進活動を行っています。

具体的な活動としては、日本点字図書館の協力のもと、目の不自由な子どもたちへの配慮点を検討し、ガイドラインを作成しました。このガイドラインの基準を満たす玩具を、「晴盲共遊玩具」(せいもうきょうゆうがんぐ)と呼び、パッケージには「盲導犬」として活躍するラブラドール・レトリバーをデザイン化した「盲導犬マーク」を表示しています。

また、1997年には、「耳の不自由な子も一緒に楽しめる玩具」の配慮点に関するガイドラインを作成。これに基づいた玩具には、「うさぎマーク」を表示しています。これらの詳細は、日本玩具協会のハンドブックに記載されています。

「盲導犬マーク」は、1992年、オーストラリアで開催された国際玩具産業協議会において「国際共通マーク」として承認され、1993年からはイギリス、アメリカ、スウェーデンで、「目の見えない子どもたちが楽しく遊べる推薦おもちゃ」のカタログが作られるようになりました。共遊玩具の活動は、今や日本だけではなく、おもちゃのユニバーサルデザインとして、世界に広がろうとしています。

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