今後、アクセシビリティに関してどのように取り組まれる予定でしょうか?
小林:「kintone」を刷新するプロジェクトがあるのですが、せっかく新しくするのであれば、アクセシビリティも含めて基盤を整えていこうと、取り組みを進めています。杉崎は、コンピュータの画面読み上げソフトウェア(スクリーンリーダー)やキーボードの操作に関する機能の向上をすごく頑張って改善しています。今まではマウスでしか操作できないパーツがたくさんありましたが、全部キーボードでできるようにしたり、見にくい点を改良したりしています。
アクセシビリティに取り組むにあたり、大事なのは「人について知ること」だと思っています。製品の具体的な機能をアップデートできるのは、いろいろな人のことを知っているからこそです。サイボウズは多様性を大事にする会社なので、全社員には自然な教養としてアクセシビリティを身に付けてほしいです。そのためには、これからも啓発に力を入れていきたいと考えています。
杉崎:アクセシビリティの啓発活動を頑張ってきたのですが、どうしてもアクセシビリティが特別な対応として捉えられることがありました。デザインテクノロジストという職種にすることで、アクセシビリティを特別視するのではなく、他の要素と並列に扱うという概念ができつつあると感じています。そうした社内的な流れも含めつつ、アクセシビリティを自然に捉えてもらうために、これからも社内だけに留まらず、社会全体に広げていきたいです。