研究開発名 | 盲ろう者向け多機能型情報端末システムの研究開発 |
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団体名 | ケージーエス株式会社 |
対象となる人 | 盲ろう者及び視覚障害者 |
目的 | 盲ろう者の情報受信環境の現状では (1) 日常のコミュニケーション手段は、障害の発生時期や発生過程により、点字、指点字、触手話、指文字など多岐にわたる。したがって、盲ろう者に対しては、多様な出力呈示装置が必要であるが、現状で実用されているのは点字ディスプレイのみである。 (2) 盲ろう者に対応して、放送や通信による日常・災害時の情報取得、電話連絡など遠隔のコミュニケーション会話支援するシステムの開発が進んでいない。 (3) コンピュータを使いこなして情報を得ることができる盲ろう者が少ない。また、盲ろう者を十分考慮したインタフェース方式が少ない。 本研究では、上記の課題を取り込み、コミュニケーション手段が多岐にわたる盲ろう者の誰でもが、放送や通信情報を享受でき、誰とでもコミュニケーションが可能な情報受信環境を提供することを目的とする。 |
概要 | 本研究開発の内容は、多岐の情報取得形態に対応するため、据置型・装着型指点字装置と「かな」文字出力装置を開発する。また日常の情報取得に必要なアプリケーションとして、文字放送やインターネットなどの放送・通信受信機能、及びリアルタイムの会話が可能な指点字電話、メール機能を開発する。 |
新規性 | 「指点字装置」及び「かな文字呈示装置」は、いずれも点字を読めない盲ろう者に寄与できる新しい出力デバイスである。また、指点字電話の実現例はない。 |
波及性 | 本システムの開発は、盲ろう者だけではなく、点字の初心者や点字の読めないまたはコンピュータ操作が苦手な視覚障害者にも有効なシステムである。また、地上デジタルデータ放送にも充分対応できるシステムである。 |
有益性 | 本システムの開発は、容易な操作で、点字の読めない盲ろう者など多くの人が独立で情報を得られ、介助者なしで日常や災害時のコミュニケーションを可能とする。最も情報弱者である盲ろう者のバリアフリーに大きく寄与でき、放送通信の情報文化の共有、教育、就労に対する有益性は極めて高い。 |
事業化 | 2003年度の実証結果に基づいて、量産試作品を用意して出来るだけ多くの障害者の方々を対象にテストを行う。テストの結果判明する実用性、操作性に関する改善改良点は製品設計に反映する。 |
研究開発期間 | 平成14年度〜平成16年度 |
本研究開発に関する詳しい情報については以下をご参照ください。HTMLとPDFの2つの形式で提供しています。
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原本作成日: 2002年4月1日; 更新日: 2019年8月16日;