サイトマップ - ヘルプ - お問い合わせ
 
 
現在位置: トップページ > 情報アクセシビリティ規格 > 情報アクセシビリティJISの概要 > 「第3部:ウェブコンテンツ」の解説

「第3部:ウェブコンテンツ」の解説

[ 目次 ]

  1. 制定の目的・内容
  2. 想定している利用者
  3. 対象となる機器及びソフトウェア

1. 制定の目的・内容

情報社会の発展とともに人々は、ますます情報通信機器、ソフトウェア及びインターネットに代表されるような情報通信技術によって実現されたサービスを利用するようになります。その中でウェブコンテンツ技術は重要な技術の一つになっています。

そのため、この規格は、主に高齢者、障害者及び一時的な障害のある人が、ウェブコンテンツを知覚、理解、操作できるようにするために、企画、設計、制作・開発、検証及び保守・運用する際に、ウェブコンテンツの発注者、開発者・制作者および運用管理者・運用担当者のすべての人が配慮すべき事項について規定されています。

この規格は2004年に制定されましたが、その後のウェブアクセシビリティを取り巻く状況の変化に対応するために、W3C(World Wide Web Consortium)の勧告であるWCAG 2.0(Web Content Accessibility Guidelines2.0)を含む形で2010年8月20日に改正されました。
2012年には、この勧告WCAG2.0がそのまま国際規格「ISO/IEC 40500:2012」となり、これと完全な一致を図るため、2016年にJIS X8341-3:2016として改正されました。

2. 想定している利用者

規格では、「主に高齢者、障害のある人及び一時的な障害のある人」と書かれています。「一時的な障害がある人」とは、例えば、交通事故にあって一時的にギブスをはめていて腕が使えない、目の病気で一時的に眼帯を付けていて目が見えないなど、誰にでも日常的に起こりえることを含めて対象としています。

また、普段マウスを使用している人が外出先にマウスを忘れて、キーボードだけで操作しなければならなかったり、眼鏡をかけている人が眼鏡を忘れてしまったり、オフィスでパソコンの音声をオンにすることができずに音声情報を聞くことができなかったり、など、様々な人々が恩恵を得る規格であると言えます。

3. 対象となるコンテンツ

適用範囲として、「この規格が適用されるウェブコンテンツとは、支援技術を含むユーザエージェントによって利用者に提供されるあらゆる情報及び感覚的な体験を指す。例えば、インターネット又はイントラネットを介して提供されるウェブサイト、ウェブアプリケーション、ウェブシステムなどのコンテンツ、及びCD-ROMなどの記録媒体を介して配布される電子文書が挙げられる。その他、この規格は支援技術を含むユーザエージェントを用いて利用されるコンテンツ全般に適用される。」と説明されています。

そのため、一般にホームページと呼ばれているインターネットを介して利用されるウェブページだけでなくHTMLによるソフトウェアのマニュアルやヘルプページなども対象として含まれます。

ページの先頭に戻る

 

以下は、このページの奥付です。