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障害者のeスポーツ挑戦を本格支援! 「障害者プロゲーマー養成所」が開設

3 「あきらめていたゲームがもう一度できて本当にうれしい。休憩の時間も惜しんでプレイしています」

『League of Legends』というゲームをプレイする利用者のKさん。ガレンと呼ばれるキャラクターを操作している
『League of Legends』というゲームをプレイする利用者のKさん。
ガレンと呼ばれるキャラクターを操作している

ONE GAMEの参加者であるKさんにもお話を伺いたいと思います。KさんはONE GAMEがきっかけで、iba-shoに通い始められたそうですね。

Kさん:私はもともと子供のころからゲームが好きだったのですが、四肢を動かすことが困難になってからは思い通りの操作が難しくなり、20歳ころからはまったくゲームをしていませんでした。もうプレイはできないとあきらめていたんです。
ところがある日ONE GAMEを知り、再びゲームを楽しめるチャンスだと思いiba-shoに通うようになりました。

およそ10年振りにゲームをプレイされているそうですが、どんな感想をお持ちですか?

Kさん:最初は少し操作に苦戦しましたが、いまでは基本的な操作はまったく問題ありません。正直なところ、これほどスムーズにプレイできるとは思っていなかったので、本当にうれしいです。
そして何より、今プレイしている『League of Legends』(LoL)はとても面白いんです。だから中村さんに「少し休憩しますか?」と訊かれても大抵は「もう少し続けましょう!」と言っています(笑)。
入所して当初は、LoLよりも操作がずっと簡単なオンラインカードゲームも勧めてもらったのですが、せっかくゲームをプレイするなら操作が難しいものに挑戦したいと思ってLoLを選びました。
最近は、プロゲーマーの動画を観たり便利なデバイスを自分で探したりして、どうすればもっと上手にプレイできるかを日々模索しています。iba-shoに通うようになってからは、人生が今までとは180度変わったような、そんな感覚を持っています。

ONE GAMEに参加されている方々は、iba-shoに通われる前はどんな風に日々過ごされていたのでしょうか?

中村:ある方が別の施設に通っていたときは、車椅子の前に置いた本を読むなど、あまり動いたり何かに取り組むこともなく過ごしていたそうです。
そう聞いたからこそ、参加者の皆さんが生き生きとゲームを楽しみ、最初は思うように操作できない中でも新しいアクションができるようになり、喜んでいらっしゃる姿を見ると、私も心からうれしく感じます。
おそらく「ゲームで新しいことができて意味があるのだろうか?」と思われる方もいるかもしれません。しかし私は、その人自身の能動的な働きかけで、今までできなかったことが可能になるということは、ゲームであっても大きな意義のある事だと思っています。

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