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人工聴覚医療情報の発信と磁気ループ補聴システムの導入(4/5)

4 磁気ループが利用できる聴覚機器

 補聴器や人工内耳は、高性能になっている反面、周囲の反響音や騒音なども拾うようになり、会話など聞きたい音声が聞き取りにくいことが問題でした。しかし、磁気ループ補聴システムの中では、磁気ループに対応する聴覚機器を使用していれば、音が補聴器、人工内耳に直接伝えられるので、周囲の雑音が入らず、クリアに音を拾うことができます。

 磁気ループに対応しているのは、Tモード(テレコイル機能)が備わった補聴器です。Tモード(テレコイル機能)とは、補聴器内のマイクとは別に、磁気によって音を拾う機能です。耳かけタイプの補聴器では、Tモードを備えたものが多くあります。また、箱型の補聴器にも対応するものがあります。最近の人工内耳も、磁気ループに対応するように作られています。

 ところが、日本では目立たない補聴器が好まれるのか、耳の中に納まる小型タイプのものが増え、耳かけ式や箱型の補聴器を使う方が減っているようです。小型化されたものには、Tモードが備わっていないので、磁気ループに対応しません。そのため、磁気ループの有用性を早く広める必要があると感じています。

 欧米では、駅や空港、映画館、劇場などの公共の場所に広く磁気ループ補聴システムの設置が進んでいます。ニューヨークやロンドンのタクシーの車内には、磁気ループが標準装備されているそうです。磁気ループが装備されている場所には、磁気ループ(ヒヤリング・ループ)のマークが表示されています。

欧米で使われている磁気ループ(ヒヤリング・ループ)のマーク

欧米で使われている磁気ループ(ヒヤリング・ループ)のマーク

 日本では、磁気ループ補聴システムはやっと始まったところです。現在羽田空港の国際線旅客ターミナルの3階案内カウンターに設置されています。また市民会館など公共の場所に備え付けられているところが出てきています。交通機関への導入については、福岡市では磁気ループを装備した市営バスを運行させて、実証実験を行っているようです。しかし、国内ではまだまだ設置例が少ないのが現状です。

 磁気ループは難聴の方だけでなく、加齢などによって聴こえにくくなった方にも便利な仕組みです。会議室などで使用する場合は、必要なときに設置して取り外すこともできるので、さらに普及を進めてほしいと思っています。

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