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現在位置: トップページ > トピック記事 > 高齢者・障害者支援サービス・取組 > 難病者や重度障害者のコミュニケーションを支援するICT救助隊(3/5)

触地図自動作成システムtmacsの開発(3/5)

3 触地図自動作成システムtmacsの使い方

 まずパソコンで、触地図自動作成システムtmacsのサイトを立ち上げます。

 出発地を指定すると、その地点を中心とした地図を作成します。出発地、目的地の2か所を入力すると、その2地点が画面に入る地図を作成します。出発地と目的地を入力して経路検索を行うと、歩行経路のみを表示した簡略化された経路の地図になります。

 経路検索のところに「試験公開中」という表示が出ていますが、触地図作成システム全体がまだ完璧なものではなく、いまも実験結果を通して改良中ですので、「試験公開中」という表現を使っています。

 地図の種類や、縮尺、印刷用紙のサイズ、表示するランドマークなどは設定で選択することができます。

 選択項目の[地図の種類]では立体コピーか点図を選ぶことができます。点図は、古くから点字教科書などに活用されているので、慣れているという視覚障がい者の方たちからは、点字プリンタで作成する触地図もほしいという要望があり、点図の触地図を出力する機能を組み込みました。

 選択項目の[地図の調節]では、縮尺サイズを標準(2000分の1)、1.5倍、2倍から選びます。鉄道を表示するかどうかも選べます。選択できるようにした理由は、高架の鉄道の場合、地面にないので不要、及び、地図に表記があると、歩ける道と間違うので不要という、不要の意見がある反面、鉄道の音情報は現在地把握に利用できるので必要という人もいて、両方の意見があるためです。

 選択項目の[表示するランドマーク]では、ガソリンスタンド、コンビニ、バス停、学校、デパートから表示したいものを選択することができます。

 出発地、目的地を入力して検索ボタンを押すと、「出発地から目的地までの直線距離は何メートルです」と文章で表示されます。次に指示に従って出力ボタンを押すと、地図の原図が画面に出てきます。[表示するランドマーク]の項目で選択したものは地図内にそれぞれ触地図記号で表示されます。原図を確認し、プリンターに立体コピー専用紙をセットし、印刷します。プリンターはインクジェットのものでもトナーのものでも、どちらも使えます。

 しかし、原図を印刷しただけでは、地図は盛り上がりません。立体コピー現像機にかけると、黒い線や点の部分が1ミリ弱盛り上がり、触知できるようになり、触地図が完成します。

 触地図自動作成システムtmacsの使い方を動画で説明します。

Tmacs使い方のデモンストレーション
(動画を見る場合は上の画面の左下の三角矢印をクリックしてください)

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