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文字のユニバーサルデザイン 「イワタUDフォント」の開発(1/5)

1 UDフォント開発のきっかけと発売までの道のり

 UDフォントとは、ユニバーサルデザインの考えに基づいて作った文字(書体)をいいます。家電製品に表示する文字にも、年齢や障害の有無に関係なく、多くの人が少しでも見やすい文字を作ろうということで開発を始めました。
 UDフォント開発のきっかけとなったのは、パナソニック株式会社(以下パナソニック)からの依頼でした。イワタは、もともと企業の依頼に合わせた特注のコーポレイトフォント(企業独自の書体)の製作を多く手がけています。パナソニックにもコーポレイトフォントを納めていましたが、それまでのフォントは、印刷時につぶれて誤読しやすいという課題がありました。文字を見やすくするために、個々にデザイナーが対応していたのだそうです。それでも限界があったのか、家電製品のユーザーから、リモコンのボタンの文字が小さくて見えにくい、文字が細くかすれて見えにくい、文字がつぶれて見えにくいなどいう意見がありました。パナソニックは、全社的に誰にでも使いやすいユニバーサルデザインに熱心に取り組んでいる企業です。文字についても視覚障害者や高齢者にできる限り配慮した、多くの人に見やすいデザインのものを使いたいということになりました。そこで2004年からパナソニックとイワタでユニバーサルデザインフォントの共同開発を始めました。
 開発にあたっては、まずパナソニックがモニター調査を行いました。モニターの半数以上を65歳以上の方にお願いし、さまざまなフォントを見てもらい、どんな文字が見えやすいか、意見収集を行いました。その調査結果を参考にして開発に取り組みました。
 2006年に「イワタUDゴシックフォント」が完成し、パナソニックで使われることになりました。その後、2006年10月に一般向けに発売を開始しました。

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