魔法のプロジェクトの成果や手応えについて教えてください。
佐藤:プロジェクトそのものは社会貢献事業ですので、収益を得ることを目標にしていません。あくまでも、教育現場でソフトバンク株式会社が提供しているデバイスや通信によって、どのような可能性が広がるのかを知っていただくための活動です。その観点からどのような成果が得られたかと言いますと、やはり可能性の広がりと教員の皆様のネットワーク構築だと思います。
また、産官の連携に関する手応えもあります。2011年に魔法のプロジェクトを開始したときに、当時文部科学省の調査官だった方が、特別支援教育に関わる教員向けに発信しているメールでプロジェクトを紹介してくださいました。
その後、定期的に文部科学省の特別支援課の方に、プロジェクトの進捗や事例を報告していました。やり取りの積み重ねや情報共有の継続により、特別支援教育におけるスマートフォンやタブレット端末の有効性をご理解いただくことができました。
現在、文部科学省は特別支援学校高等部のお子さんに関して、3年間で15万円の就学奨励金をつけており、1年目にiPad、2年目にiPhone、3年目は必要なアクセサリー類などの購入に充てられています。
この奨励金の制度化に携わった調査官は、「魔法のプロジェクトの報告会などを何度も見て、子どもたちにICT端末を持たせて社会に送り出してあげなければいけないと考えるようになり制度化に至りました」とおっしゃっていました。そのときに、魔法のプロジェクトを推進してきたことに手応えを感じました。