サイトマップ - ヘルプ - お問い合わせ
 
 
現在位置: トップページ > トピック記事 > 高齢者・障害者支援サービス・取組 > 聞こえない人と聞こえる人の電話でのコミュニケーションを支援する「電話リレーサービス」 (4/4)

聞こえない人と聞こえる人の電話でのコミュニケーションを支援する「電話リレーサービス」

4 AIの実装も視野に。手話通訳という仕事の可能性を広げていきたい

今後、「電話リレーサービス」をどのように発展させたいとお考えでしょうか。

石井:一つは、音声認識AIの実装です。我々がどこまで挑戦できるか分かりませんが、音声認識AIの技術を開発している企業や大学などと協力しながら、「電話リレーサービス」の機能を拡充できればと思っています。

もう一つは、手話通訳という仕事で生計を立てやすくしたいです。手話通訳を行う方は、配偶者の収入に頼っていたり、アルバイトしながら手話通訳をされていたりする方が多く、そして、少子高齢化の影響もあって担い手が減っています。学生時代に手話サークルで手話を使えるようになったにもかかわらず、就職して手話を辞める人も少なくありません。

「電話リレーサービス」の通訳オペレータとなることで家計を賄えるようになると、今後若い人も手話通訳を目指しやすくなるはずです。実際に仕事として成り立つのなら、手話を仕事にしたいと考えている人もいるようです。そのような方々の気持ちに応えられるようにすること、そして、多くの聴覚障害者や発話困難者の皆様に利用していただくために、「電話リレーサービス」の普及に取り組んでいきたいです。

 

取材協力:
日本財団電話リレーサービス
取材日:
2023年9月

ページの先頭に戻る

前へ 目次へ