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発達障害児の拠りどころに。「e-sports」を起点にした福祉のかたち

1 ゲームをキッカケに集まれる環境を用意

現在edgesでは、どのような活動をされているのでしょうか?

吉沢純生さん(以下、吉沢):現在、愛知県名古屋市と豊田市で放課後等デイサービスを始めとした様々な事業所を運営しており、edgesは主に3つの部門で活動しています。ハンディキャップを有する18歳以上の方たちを主体として活動する「Gifted」、18歳未満の子どもたちと一緒に活動する「U-18」、不登校や引きこもりで悩む子どもたちが外へ出るキッカケづくりとなる活動を行う「Active」に分かれています。e-sportsに関わる様々な人々がつながり合える機会を提供することで、地域で生活に困っている子どもたちを地域が支えていける、そんな地域づくりに取り組んでいます。

e-sportsと聞くと、ゲームやプレイのイメージが強いかもしれません。しかし、e-sports は競技ですので、プレイヤーだけではなく、イベントの運営・企画・実況・解説、プログラミング、デザイン、機器管理、ゲーム開発、健康管理など様々な役割が必要です。このようなe-sportsの中で役割を体験することにより、社会へ出るまでに必要な基礎力が何なのか気づいていけると考えています。

なぜe-sportsを起点にすることになったのでしょうか?

吉沢:edgesを運営している日本福祉協議機構は、法人設立当初から引きこもりや不登校児の自立を支援してまいりました。引きこもりや不登校になる原因は様々ですが、ほとんどの子どもたちは、家にいるときゲームをしています。これまでの福祉では、そのような子どもたちの自立を支援するとき、そのほとんどは生活スタイルを変えたりゲームを制限したりすることでした。これはアウトリーチと呼ばれ、福祉サービスを必要とする当事者に手を差し伸べる手法です。

しかし、子どもにも自我があります。また、なかには発達障害を抱える子どもが自分の行動に強いこだわりを持っていると、アウトリーチに対する拒否反応が大きく出る場合もあることから、彼らからゲームを切り離さずに、ゲームを起点に福祉のあり方を考えたほうが良いのではないかと発想を変えてみました。難しいことは何もしていません。まずは日本福祉協議機構の放課後等デイサービスを利用している子どもたちに、「ゲームをするのにぴったりなパソコンがそろっている場所があるよ」と伝え、足を運ぶかどうかは彼らの自主性に任せています。

以前は自動車の部品メーカーに勤務していたという吉沢さん 発達障害の子どもたちが活躍できる場をつくりたいとedgesの運営に携わっている
以前は自動車の部品メーカーに勤務していたという吉沢さん
発達障害の子どもたちが活躍できる場をつくりたいとedgesの運営に携わっている

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