オンラインの自立学習であっても、講師の存在は必要だと思われますか?
中村:必要だと思います。やはり人は人でしか育てられないと考えています。私は人工知能が弱点の克服に必要な問題を自動で出すというシステムの開発に携わったことがあります。しかし、人工知能がどれだけ発達しようとも、人の励ましや応援といった承認には敵わないと思います。「よくここまで頑張ったね」という一言を人から言われるからこそ、学びが成功体験になり、モチベーションにつながるわけです。それは人工知能にはカバーできない部分だと思います。
これからスクラムICTをどのように展開していきたいとお考えでしょうか?
中村:現在、全国から問い合わせがあり、すでにスクラムICT の利用者は1000人を超えています(2021年12月現在)。まさか、ここまで反響があるとは思わなかったです。その意味でも、コロナ禍は発達障害児の学習支援の大きな転機になったと思います。同時にオンライン学習でも大丈夫なんだと手応えも感じました。今後もニーズは減らないと思っていますので、対面学習との棲み分けを考えていきたいです。
現在、発達障害は早期発見できるようになりました。早ければ1歳くらいで、発達障害の特徴がわかるようになってきています。早期発見して早期療育ができたら、発達障害を抱える人たちの人生は大きく変わると思います。支援を受ける存在ではなく、自立していきていくこと、そして納税者として社会に参画すること。私は、スクラムICTの普及を通して、そんな未来を手繰り寄せたいと思っています。