職業訓練のカリキュラムは、どのような構成になっていますか?
外尾:「プログラミング」「デザイン」に特化して、またブロックチェーンエンジニアとしても活躍できるような技術を習得できるようなカリキュラムを提供しています。講義形式ではなく、決まったカリキュラムに沿って、自分のペースで黙々と学習を進め、進捗を指導員に報告をするかたちになります。
カリキュラムは具体的にどのような内容でしょうか?
外尾:主に、4つのコースを用意しています。
★「プログラマーコース」---ゲームを作っていくコース
★「3DCGモデリングコース」---3DCGを作るコース
★「WEBエンジニアコース」---WEBを作っていくコース
そして、「WEBエンジニアコース」の派生として「ブロックチェーンコース」があります。「ブロックチェーンコース」を希望する方はまず「WEBエンジニアコース」に入っていただいて最終的に「ブロックチェーンコース」に移行するかたちです。
基本的にテーマや課題があって、それに沿って自主学習を行っていただきます。課題に取り組む中で、もし分からないことが出て来た場合はまず自分で調べてもらいます。それでも理解できない場合は、各コースに1名ずつ職業指導員が待機しているので、質問して教えてもらうかたちになります。これもひとつの訓練でして、分からないことを毎回同僚に聞くのはコミュニケーションとして良くないですからね。まずは、自分で調べるという力を培ってもらうためにこうした手法をとっています。
こうしたカリキュラムを通して得られるスキルは、発達障害の方に向いているのでしょうか?
外尾:ITエンジニアの仕事は、あまり人と関わらなくてもいいので、発達障害の特性のひとつである「人と関わるのが得意じゃない」という人にはマッチングしやすいです。また、発達障害の人は、集中力が続く人もいれば続かない人もいます。そのため、成果物で評価されるIT系の仕事は、期日に間に合いさえすれば、ある程度自分のペースで仕事を調整できるので、その点においても向いているといえます。
「GFTD WORKS」施設長 兼 就労支援員 外尾健一氏