「GFTD WORKS」はどのような施設でしょうか。
外尾健一氏(以下、外尾):発達障害を持つ創業者の河崎純真が「障害があっても活躍ができる場があるはずだ」という考えをもとに立ち上げた、発達障害の方を専門に支援する就労移行支援施設になります。特徴的なのは、一般枠の就職を目指しているところです。障害枠での募集は簡単な軽作業や事務がほとんどですが、IT人材は一般枠での募集がメインです。そのため、一般枠で採用されるような、より高度な業務を担える人材を育てることに注力しています。
発達障害の方は、就労に関してどのような問題を抱えているのでしょうか。
若月雅奈氏(以下、若月):個人によって異なりますが、対人関係がうまくいかない人が目立ちます。就労経験がある人でも、周りの人との間でコミュニケーションに違和感があって、引きこもってしまったり、仕事が続かなかったりという問題が挙げられます。
現在、発達障害の方が雇用されるチャンスは広がっていますか?
松田千恵子氏(以下、松田):GFTD WORKSに入所する人は、早い人で3カ月、遅い人でも1年程度で技術を取得して就職しています。また、入所時、生活保護だった方も生活保護から脱している方がいます。企業が求めているのは「週30時間以上働ける人材」がほとんどです。技術力があっても体力的な問題で難しい方もいらっしゃるため、チャンスがすごく広がっているかというと、そうではないというのが実情だと思います。
Gftd Works株式会社 取締役 社長兼CEO 松田千恵子氏