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音の情報を音声トリガーで文字化 イノベーションの可能性を秘めた音のユニバーサルデザイン

1 アナウンスを自動で文字化するSoundUD

まずは「SoundUD」がどのようなものか、お聞かせいただけますか?

森口翔太氏(以下、森口):SoundUDは、音の通信技術を使って、あらかじめ登録されている情報をクラウド経由で届けるシステムです。音の情報をあらかじめ「アナウンス集」としてクラウドに登録しておいて、アナウンスと一緒に「音声トリガー」という音のID情報を流します。それをスマートフォンやデジタルサイネージといった機器がキャッチしてアナウンスを読み取り、リアルタイムで文字化します。

どのように使用するのでしょうか?

森口:現在、我々は「おもてなしガイド」というアプリを公開しています。このアプリを立ち上げている状態であれば、配信エリアで流されたアナウンスの情報が手元に来ます。登録された文字情報のIDを呼び起こすだけなので、周りの音に邪魔されることがありません。

従来のアナウンスに加えて、音声トリガーで情報を発信する場合、発信者側に追加の作業は必要になりますか?

森口:最初に情報登録する手間はありますが、運用上の手間はありません。電機メーカーが製作している放送機器の中に、音声のトリガーを自動で生成するソフトをインストールしておくだけで、オペレーションフリーで音声トリガーを発信できます。
音声を登録させれば、デバイスに文字情報が届く。これが、SoundUDのシステムですね。

使用にはインターネット環境が必要なのでしょうか?

森口:2019年に追加された「音声認識」と「多言語機械翻訳」を駆使した新機能「多言語同時通訳ガイド」は、4Gネットワークが必要です。ただ、あらかじめ登録されているケースであれば、インターネット環境は必要ありません。災害が起きてインターネットが遮断されたり、地下鉄の途中で止まったりしても、事前登録されていれば情報が届くのが強みですね。

SoundUDの概要を説明する森口氏
SoundUDの概要を説明する森口氏

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