次世代の通信に対して期待されることはありますか?
遠山:5Gには映像機能に期待しています。いまより映像をスムーズかつスピーディーにやり取りすることができれば、認知症の方がどういう行動をするのかといった細かい所作を見て、分析できるようになるはずです。医療介護分野においても、これから映像の解析が広がってくると思います。細かい情報を取れるようになると、より適切な介入や注意喚起につながります。
適切な医療介護サービスを提供するためにも、ICTの進化が必要だということですね。
遠山:はい、そう思います。たとえば、認知症予防教室を実施している自治体もありますが、効果がよくわからずやっていることがほとんどだと思うんです。実際に、「現在の取り組みが今後の予防につながってくるのか定かではない」ということで、ICTを活用して効果を見える化したいから、アプリを導入したいというご相談をいただくこともあります。
これからの世の中をICTによってどういう風に変革したいと思っていますか?
遠山:みんなが楽しく、元気で、長生きができる社会にしたいなと思っています。そのための一歩として、簡単に認知症の予防につながる「脳にいいアプリ」を普及させていきたいです。その結果として、健康寿命が長くなって人々が幸せな生活ができる、そんな世の中を作りたいですね。