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目が見えにくい人、見えない人、見える人。誰もが視覚障害の気づきを得られる「Vision Park」

1 視機能の低下による困難を抱える人が「生きる意欲」を取り戻す機会を提供

ポートライナー「医療センター」駅から徒歩2分の神戸アイセンター。同駅は三宮駅から電車で12分と、市内中心部からのアクセスも良い
ポートライナー「医療センター」駅から徒歩2分の神戸アイセンター。
同駅は三宮駅から電車で12分と、市内中心部からのアクセスも良い

天井が高く開放的な雰囲気は、病院に併設されていることを感じさせない
天井が高く開放的な雰囲気は、病院に併設されていることを感じさせない

茶色を基調とした内装に、さまざまなジャンルの本があちこちに展示され、カフェのようなくつろげる空間ですね。

三宅:ありがとうございます。ここビジョンパークは、視機能の低下による困難を抱える人の成長や挑戦を促すために、神戸アイセンターと並行してオープンしました。
治療や研究が主目的ではないのでいかにも病院という見た目は避け、病気や視覚障害の有無に関係なく誰でも気軽に入ってくつろげる雰囲気を目指したのです。

NEXT VISION理事の三宅琢さん
NEXT VISION理事の三宅琢さん

ビジョンパークのパンフレット
ビジョンパークのパンフレット

パンフレットを拝見すると、いくつかのエリアに分かれているのですね。

三宅:拡大読書器を使うことのできるリーディングエリアや、視覚障害者にも使いやすいキッチン用品や電化製品を試せるキッチンエリアなど、全部で5つのエリアにゆるやかに分かれています。

シミュレーションエリア
シミュレーションエリア

机と椅子や、ドライビングシミュレーターが置かれているエリアもありますね。

三宅:シミュレーションエリアは、視覚補助機器などの実証を行うスペースです。照明の強さを調整して、朝夕の弱い光や昼間の強い光の下で機器がどう見えるかを確かめられます。
いま置いているドライビングシミュレーターでは、視覚障害がある状態での自動運転を疑似体験でき、将来的には目の見えにくい人が安全に運転するための自動ブレーキ開発を目指しています。

リーディングエリアでは拡大読書器を使うことができる
リーディングエリアでは拡大読書器を使うことができる

それぞれのエリアで、訪れた人はどんな過ごし方や気付きを得ているのですか?

三宅:例えば、視覚障害のために読書をあきらめていた人が、拡大読書器やiPhone・iPadを使えば本を読めると気付く。スポーツに興味のなかった人がクライミングを始める。晴眼者は、街で視覚障害者とどう接したらよいかを学ぶことができる。多くの方にポジティブな成長や変化が起こる場所になっていると思います。

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