2018年11月に開かれたゲーム体験会の様子
Kさんのようにゲームを楽しむ人が増えれば素晴らしいですね。障害者の方々のゲーム文化を広めるために、何か取り組みをされているのでしょうか?
Kさんのようにゲームを楽しむ人が増えれば素晴らしいですね。障害者の方々のゲーム文化を広めるために、何か取り組みをされているのでしょうか?
中村: 2018年11月にゲーム体験会を開き、障害の程度や種類がさまざまな約30名の方に来ていただきました。障害者の方々が同じ場所に集まって共通のゲームを楽しむことができたのは、将来の障害者ゲーム文化の盛り上がりも予感させるような、有意義な試みだったと感じます。
開催後には特別支援学校の生徒さんから連絡があり、学校を卒業したら通いたいと言っていただけました。その生徒さんに限らず、特別支援学校の皆さんが見学に来ることもしばしばあります。
2018年11月現在ではまだONE GAMEの定員には空きがあるそうですね。
中村:ゲームが好きだけど障害であきらめている人や、やりたいことを探している人にはぜひ見学に来ていただきたいです。もちろん、ONE GAMEの最終的な目標はプロゲーマーの養成ですが、まずは一人でも多くの方に楽しんでもらうことが大切なんです。
来月からは九州の方が近くに移住されて、新たに参加することになっていますし、メンバーが増えていくことを期待しています。
ONE GAMEのような取り組みに興味を持つ方々はきっと全国にいらっしゃるでしょうね。
中村:北海道では、八雲病院という病院が障害者のゲームについて非常に先進的に取り組まれており、ゲームの合同練習など何か新しいことに挑戦できないかと話し合っています。
ただ、全国的には障害者の方々がゲームに取り組めるような事業所はまだまだ数少ないのが現状です。移動や引越しが困難な方も多いので、iba-shoのようなゲームの拠点が全国各地に整備されればと思っています。
障害がありながらもゲームを楽しむ皆さんの姿を見れば、「私にも同じことができるかもしれない」という希望になります。私たちも、iba-shoの参加者さまの姿をウェブサイトやSNSから発信しながら、障害者のゲーム文化に貢献していきたいと思います。