文字を読むことが困難なすべての人に向けて開発されたスマートグラス「OTON GLASS」
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4 高速通信インフラで音声変換もよりスピーディーになるはず

開発から約3年が経ちましたが、文字の解析から音声変換までのスピードに関わる通信速度は、あまり変化していません。また、場所や使用するポケットWi-Fiの端末によって、速度が若干変わってしまいます。そのため現状ではシャッターを押してから数秒のラグがあるのですが、2020年に実用化が見込まれている5Gなどの高速通信インフラが実装されるようになったら、通信スピードがより高速になるので、シャッターを切るのと同時に音声が入ってくるのではないかと考えています。そうすると、可能性として晴眼者(視覚障害ではない人)が見ているのと同じ感覚で、すぐに文字情報を理解できるのではないでしょうか。

「OTON GLASS」は、文字が読めない人のためのツールでもありますが、「読めない」の定義を広げると英語をはじめ他国の言語も当てはまることから、利用者の幅は限りないはずです。たとえば、翻訳機能をつけて、日本語を英語で読み上げるなど観光でも使えると考えています。そのためにも、早く「OTON GLASS」が当たり前に使える世の中にしていきたい。2018年からは自治体への働き掛けも強化して、「日常生活用具」として認められる事例を創りたいと思います。

「OTON GLASS」によって「誰もが文字を読める世界」を目指している
  「OTON GLASS」によって「誰もが文字を読める世界」を目指している

 

取材協力:
株式会社OTON GLASS
取材日:
2018年3月

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