利用者は、まず利用登録をします。登録時に「自宅位置」「持病」「内服薬」「かかりつけ病院」「家族等の連絡先」を登録します。そうすることで、緊急通報による駆けつけ時に通報者から情報を得られない場合に備えることができます。
次に、緊急通報手順です。手順は非常に簡素化されています。アイコンをタップするとログイン不要で利用でき、あとは画面に沿ってボタンを選んでタップするだけで、通報者が誰なのか、救急なのか火事なのか、また現在地をGPS機能で特定し自動的に通報します。
一方、通報を受信した消防側では、通報者の名前をはじめとした「事前登録情報」と「通報位置」「通報状況(救急・火災・その他)」が同時に確認できます。それによって、必要なのは救急車か、消防車かを判断して災害現場へ向かうことができます。緊急出動は自宅からの通報の場合は自宅住所を登録した管轄消防から。外出先からの通報の場合は外出先の地域管轄消防指令センターから行われます。
他にも、消防と通報者間の会話もリアルタイムチャット方式で迅速・簡易に行うことが可能です。多肢選択という方法で、質問する側(消防側)が選択できる質問を通報者に投げかけます。通報者はそれに「はい」「いいえ」を選ぶだけでコミュニケーションが取れます。例えば「意識・呼吸はありますか?」という質問には「はい」か「いいえ」を選んで返答します。消防と通報者間でリアルタイムにチャットを行うことで、通報者の状態・通報位置詳細や周囲の状況把握、さらに施錠のドアの開錠を促すことも可能です。リアルタイムな文字のコミュニケーションが迅速な救護を実現します。
アプリ上における文字によるコミュニケーション例