札幌西部、JR琴似駅に隣接するレンガの館に三角山放送局のスタジオがあります。内部はフラットな構造になっていて、入り口の段差も解消。車いす対応のトイレも完備し、様々な障害者の方々が気軽に入れるように作られています。これは三角山放送局に車いすの方や視覚障害者の方々がパーソナリティ※2として来られるために必要な対応です。私たちの放送局では、ステーションコンセプトである「いっしょに、ね!」の精神で、障害を抱える方やセクシャルマイノリティの方、性別や年齢を問わず、情報を発信したい方々をパーソナリティとしてお迎えしています。
テレビやラジオを問わず、多くの放送局で障害者に向けた番組が放送されていますが、私たちが取り組んだのは「誰でも情報の送り手になれる」ということ。障害をお持ちの方でも、健常者と同じようにその思いを発信したいはずで、そこに壁(バリア)があってはいけないと思うのです。開局当時から、そういった番組作りをするために四肢麻痺の方や歩行障害のある方をパーソナリティとしてオーディションで採用し、番組を提供してきました。
札幌市の都市景観重要建築物に指定されているレンガの館にスタジオがある
車いすの方やストレッチャーでブースに入る方を考慮して、スタジオ内は広く作られている
【用語解説】
※2 パーソナリティ
「パーソナリティ」とはタレント・個性といった意味で、ラジオ放送番組を司会進行する人を指します。