九州字幕放送共同制作センターは2004年に九州電力と福岡民放5局による共同出資で設立されたユニークな会社です。障害者を雇用する九州電力の特例子会社としての位置づけですが、放送局の系列に縛られることなく、九州内外のテレビ放送への字幕付与を行うという特色を持ち、実績を上げています。日本補聴器工業会の2012年の調査によると、聴覚障害者だけではなく、高齢化に伴う難聴者増加まで含めると全国約2000万人がテレビの視聴に問題を抱えると推測されている日本。今回は制作部主任の麻田さんに、字幕放送の現状やその技術、そして今後の広がりについてお話を伺いました。
九州字幕放送共同制作センター 制作部主任 麻田延子さん