とくったーは、見守ってほしい一人暮らしの高齢者「見守られ隊」と、高齢者を見守る「見守り隊」から構成されています。各メンバーは、あらかじめアプリケーションソフトがインストールされたスマートフォンを携帯し、ツイッターでつぶやいて日常的な交流をしています。ツイッターに140字で投稿することを「ツイート」と言います。「つぶやき」とも言われます。
とくったーの専用アプリケーションソフト(以下「アプリ」という。)は、徳島大学(人と地域共創センター)とiPhoneアプリ開発プロジェクトmake.app(メイク・アップ)が共同で開発しました。make.appのメンバーは、徳島大学の大学院、学部の学生たちで構成されていますが、大学という枠にとらわれずにアプリ開発や人材育成を行っています。
見守られツイートも見守りツイートも、ツイッター自体は定型文が用意されています。見守られ隊のアプリには「おはようございます」「元気いっぱいです」「体調がとても良いです」「体調が少し悪いです」など。見守り隊のアプリには、「今日の体調はどうですか」「大丈夫ですか」など。とくったーのアプリを立ち上げて、定型文を選択してボタンをタッチすれば、ツータッチでツイートできます。上達した人は、定型文を選ばずに自分の言葉でツイートしています。
このアプリの開発では、高齢者が使いやすいような2ステップのシンプルな操作と手順、仲間やグループを作りやすい表示を心がけました。タイムラインは登録者のみが表示され、探す必要がありません。しかも登録者全員を表示するモードと所属グループに絞って表示するモードの切り替えが簡単にできます。ツイートする時はハッシュタグが自動的につき、入力する必要がありません。また文字のサイズも高齢者が使いやすいように工夫しました。定型文を選択するだけでなく、上達しても満足できるような適応型を用意しているのも、とくったーの特徴です。
とくったーの画面
あいさつ文 |
健康についての定型文 |
複数のツイートが時系列に並ぶタイムラインの画面 |
また、とくったーは、「見守りサーバー」を備えています。地域の見守り情報の収集や高齢者の状態の把握、共有、分析などを行うゆるやかな監視体制で運営しています。
とくったーシステムのイメージ図