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本を読む楽しさを提供した!音声拡大読書機「よむべえ」 (1/4)

1.音声拡大読書機「よむべえ」開発経緯、特長    (株式会社アメディア)

1978年に米国でレイモンド・カーツワイル博士により発明された英語の朗読機が、最初の音声読書機と言われています。
日本では、1983年より通産省(現経済産業省)が中心となり「日本語自動朗読システム」の開発が行なわれましたが、試作機が完成するも市販されるところまでは行きませんでした。

視覚障がい者向けの読書機が実際に日本の市場に登場したのは、1990年代の前半のことでした。拓殖大学と横浜市立盲学校が共同で研究開発した「達訓(たっくん)」という、当時のOCR機とパソコンを組み合わせたシステムが380万円で発売され、画期的なニュースとして報じられました。しかしながら、視覚障がい者が気軽に購入し利用できるというものではありませんでした。その後、この分野の技術も進歩し、徐々に低価格な機器が開発されてきました。

音声拡大読書機「よむべえ」を操作する望月社長の写真
音声拡大読書機「よむべえ」を操作する望月社長

音声拡大読書機「よむべえ」は、2003年8月にパソコンとスキャナを利用した印刷物読み上げソフト「ヨメールEZ」の後継機主として発売されました。 単体型音声読書機で、設置面積はA4サイズ強というコンパクトなものです。
単体型なので、パソコンをお持ちでない方はもちろん、パソコンの操作が不得手という視覚障がい者の方でも、手に入れたその日から使用することが可能です。

「よむべえ」本体の写真
「よむべえ」本体

「よむべえ」操作キーボードの写真
「よむべえ」操作キーボード

電源投入後、読みたい印刷物をセットしたら、あとは読み取りキーを2回押すだけです。一度目は印刷物をスキャンするために、そして読み取ったという音声ガイドが流れたら、読み上げるためにボタンを再度押すというシンプルな操作です。
拡張機能として、文節や行単位で戻ったり、進めたりすることができるほか、読み上げる声の変更や読み上げスピードを変更するなどの機能も用意されています。

「よむべえ」設定メニュー画面の写真
「よむべえ」設定メニュー

 

印刷物に書いてある文字を音声で読み上げてくれる「音声読書機能」以外にも、音楽CDやデイジー図書を収録したCD、また、USBやCDに保存された電子データ(オーディオファイルやテキストデータ)の再生にも利用できます。
さらに、パソコンのディスプレイやTV画面を接続することで、印刷物を最大60倍まで6段階で拡大表示できるので、「しゃべる拡大読書器」として、視覚弱者の方も利用できます。

 

パソコン画面と接続して印刷物を拡大表示したところの画面の写真
パソコン画面と接続して印刷物を拡大表示したところ

一般の拡大読書機とは異なり、拡大している場所を音声でも読み上げるため、視力のある人は、目と耳で内容を理解することができるというわけです。

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