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実用的な福祉ロボットのさきがけ
食事支援ロボット「マイスプーン」の開発(5/6)

5. ヨーロッパでの利用が広がっているのでしょうか

日本国内での「マイスプーン」の発売後、オランダの福祉機器会社から「是非、『マイスプーン』を販売させてほしい」との依頼が来ました。食事用の自立支援機器を探していたところ、地元紙が「マイスプーン」を取り上げて知ったということでした。福祉先進地域であるヨーロッパで高い評価を受けたことは、とてもうれしく思っています。現在、オランダのほか、ベルギー、ルクセンブルグ、フランス、イタリア、デンマーク、ノルウェーの7カ国で販売されています。

ヨーロッパでは「家族」より「個人」が重視され、障害を持った方を「社会」がサポートする意識が強いので、そういう意味では食事支援のロボットは受け入れやすいのではないかと思います。ヨーロッパでは多くの場合、国や保険会社が福祉機器の費用を負担するシステムが整っているので、「マイスプーン」の普及が早いのだと思います。

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